経済観察：最近の世界綿花需給データ調整状況

米農務省の4月の需給報告では、世界の需給調整の幅は大きくなく、24/25年度、世界の生産量はほぼ横ばいで、世界の消費は11.4万トン下方修正し、世界の輸出入は小幅に下方修正し、世界の期末在庫は11.5万トン上方修正した。

現在、北半球の主要生産国である中国と米国では、新年度の栽培が始まったばかりで、米国の栽培面積の予想は大幅に減少し、中国新疆の栽培面積は着実に増加する見込みで、北半球の天気と栽培状況に注目している。

最近トランプ氏は世界に関税合戦を巻き起こし、その後米国は対等関税の執行を延期することを決定したが、中米間は依然として「矢継ぎ早」の状態であり、中米間の貿易に大きなマイナス影響を与え、これも世界市場に影響を与える主要な要素となっている。

24/25年度の世界の綿花生産量は1万5000トン減少し、うち中国の生産量は5万4000トン増の696万7000トンとなり、その他の主要生産国は調整していない。現在、北半球では中国と米国が新年度の綿花栽培を開始しており、24/25年度の供給データもほぼ定着し、市場の関心の焦点は徐々に新年度に移っている。

24/25年度の世界消費は前月比11万4000トン減少し、そのうち中国消費は10万9000トン減少し、最近の中米貿易摩擦が激化し、中国は米国の紡績服輸出に対して一時的に停滞状態にあり、中国消費の下方修正には一定の道理がある。

世界の24/25年度の綿花輸入は前月比7万1000トン減少し、うち中国の輸入は6万6000トン減の141.5万トン、世界の輸出は8万1000トン下方修正し、そのうちブラジルの輸出は2万1000トン下方修正し、米国の輸出は2万2000トン下方修正し、オーストラリアの輸出は2万2000トン下方修正し、トルコの輸出は4万3000トン上方修正した。

世界の24/25期末在庫は前月比11万5000トン上方修正し、そのうち中国の期末在庫は9万8000トン上方修正し、米国は2万2000トン上方修正し、オーストラリアは2万1000トン上方修正し、ブラジルは2万2000トン上方修正した。報告書は全体的に空寄りだが、最近の主導相場は依然として世界貿易の衝突であり、引き続き後続の中米貿易の状況に注目し、北半球の栽培と天気の状況に注目している。