英国の2018年貿易赤字は8年ぶりの高値

フィナンシャル・タイムズ紙によると、サービス業の衰えに伴い、英国の2018年の貿易赤字は8年ぶりの高値を記録し、英国に追加の経済ショックを与えにくくなるという。

最もデータによると、英国の2018年の貿易赤字は377億ポンドに達し、GDPの1.8%を占めている。2017年はGDPの1.2%を占める250億ポンドだった。これにより、英国の経常口座（current account）の赤字が増加し、GDPに占める割合は4.3%となり、前年比0.8%上昇した。英国ビジネス総会（British Chambers of Commerce）のチーフエコノミスト、Suren Thiru氏は、経常口座の赤字増加は、英国が経済状況の変化の影響を受けやすくなると述べた。

英中央銀行（BoE）はすでに警告を発しており、近年の大量の海外資本流入は英国の経常口座の赤字に資金を提供しているため、英国も海外投資家の影響を受けやすくなっている。英国の将来性の不確実性は海外投資の減少をもたらし、政府は資金を誘致するために資産収益率を高める可能性があり、さらに英国の家庭や企業の信用条件を引き締めなければならない。

英国は1984年以来、商品貿易の不足による経常口座の赤字が続き、2016年には過去最高を記録した。英国の2018年の商品貿易赤字は2017年の6.6%から6.7%にやや上昇した。また、2018年のサービス貿易黒字は2017年の5.3%から4.9%に減少し、知的財産権サービスと輸送サービスが下落した。英国国家統計局（ONS）のデータによると、2018年の輸出サービスは輸入サービスより1047億ポンド多く、2017年と比べて約6%近く減少した。サービス産業は英国経済体の80%を占め、そのサービス貿易黒字は米国に次いで世界第2位である。